間違ってはいけない、失敗してはいけないと思えば思うほど慎重になって、場合によってはやりたいことがあるのに二の足を踏むことがあります。
やりたいことをやらずに終わってしまうことほど、つまらないことはありません。それではせっかくの生が台無しになってしまいます。
人生には確かに間違いや失敗がありますが、生にはそんなものは最初からありません。人生というのは、個人がいるという思い込みの上にあるものです。
個人がいなければ、人生もないのですから、間違いや失敗も存在しないことになります。人生は個人のものであり、生は全体性そのものです。
こうしたことを深く理解できれば、人は大胆になり、勇気を使う必要もなく躊躇せずに行動することができるようになるのですね。
17年前にサラリーマンを辞めたときにも、勇気はまったく必要ありませんでした。生は無限ですが、人生には限りがあります。
思い込みであれ、たった一度の人生ですから、好きなようにすればいいのです。夢の中でやりたいことをとことんやって、目覚めとともに夢の結果も完全に無に帰するのですから。