すべては〈存在〉の手中にある

この宇宙、この世界、この人生のすべてが〈存在〉の手中にある、そんな感じがするようになって、生きる感覚が大きく変化しました。

それがやってきたのは、この仕事をするようになってから数年経った頃だと思います。それまでは、最終的には自分という個人の頑張り次第で、人生は展開していくと思っていたのです。

それが当たり前だし、誰もが同じようにそうした感覚で生きていると思い込んでいたのです。だから、自分の思い通りになれば、すごく嬉しい反面、うまくいかなければそれを悔やむのです。

喜びが大きければ、それだけ真逆の後悔も大きかったわけです。けれども、すべては〈存在〉によってコトは起きていると実感することで、ブレずに済むようにもなったのです。

確かに以前のような大きな喜びや、自負のようなものはなくなってしまったのですが、同時に過去を悔いたり、自己否定するようなことも非常に小さくなったのです。

物事に対して反応は相変わらずするのですが、反応している時間がとても短くそして浅くなったという感じがしています。

過去の自分より今の方が正しいということは言えないのですが、アップダウンが少なくなっただけ楽であることは間違いありません。

〈存在〉を信頼することができると、自分に対して自信があるとかないとかいうことがどうでもいいことに思えてくるのです。

なぜなら、主役は自分ではなく、〈存在〉だと分かっているからですね。もちろん自分もその〈存在〉の一部ではあるのですが…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です