OKしか出すことができない

自分の心がどんなふうになっているのかということについて、客観的な理解を深めていけると、それをそのまま周りの人の心にも当てはめて見ることができるようになります。

そうなると、それまで感情に振り回されてばかりいたのに、少しずつそういう自分にOKを出すことができるようになるのです。

さらには、否定せざるを得なかった周囲の人に対しても、深いところではOKしか出せないということにも気づいていくのです。

私たちが自分や他人のことを否定するときには、必ずその言動に対しての裁きが元になっているのです。

評価や判断の対象は、言動であり、それをやっている張本人は思考なのです。思考は判断して裁くことが仕事なのです。

けれども、愛の対象は言動ではなく、自分や相手の存在なのです。存在を思考で判断することは不可能なことです。

だから思考は常に存在を見損なうのです。一方愛は存在のみに目が行くので、OK以外を出すことができないのです。

自分の心を理解し、そこから逃げずにいられるようになると、思考はたちどころに機能不全となってしまうのです。

そうやって、自動的に愛の目が復活するということです。そうしたら、すべてにOKを出すことしかできないということに気づくのですね。