私たちは誰でも否定されるよりも肯定されたら嬉しいのです。けなされたら悲しいですし、褒められたらいい気持ちになれるのです。
だからこそ、どうせなら褒めて差し上げればいいのですね。親が子育て中に、子供を褒めてあげることは大切なことです。
けれども、どういうときに褒めてあげればいいのかを勘違いしている親が多いのも事実です。なんでも褒めればいいというものでもありません。
たとえば、テストで100点取ったら褒める、徒競走で一等になったら褒める、こういうのは当たり前のことかもしれません。
けれども、同時に50点取ったら叱る、ビリになったら叱咤激励するというのがくっついてくるのでしたら、褒めることは問題かもしれません。
なぜなら、子供は親にとって都合のいい自分でなければならないと思い込むようになってしまうからです。
たいていの場合、親は自分が嬉しい気持ちの時に褒めて、自分が否定的な気持ちなったときには、褒めないのです。
本当に必要な褒め方というのは、自分の気持ちよりも子供の気持ちを優先することです。つまり、子供が嬉しがっているときに褒めるのです。
○○でこんなに喜ぶことのできるあなたは素晴らしいね!と言う具合に褒めるのです。そうやって褒められることが条件づけられると、子供は自分が楽しい思いをしたり、喜んだりすることに価値があるのだと自然と理解するようになるのです。
人生を楽しむことこそが、素晴らしいこと、喜ばしいこと、褒められて当然のことだということを実感することができたら、子供のその後の人生は明るいものにおのずとなっていくはずです。