午後一くらいの空いた時間にスポーツクラブに行くと、結構な長い時間サウナを独り占めできることもあります。
いつもは、誰か顔見知りがいたりして互いに挨拶などするのですが、誰もいないときにはじっくりと全体性へと意識が行くのを楽しむことができます。
意識が遥か彼方へと向かうのに、なぜ高温のサウナがこれほどまでに適しているのかは分かりませんが…。
身体は暑いと感じているはずなのに、不思議と自動的にリラックスしていくのを感じているだけで、自分の存在が希薄になります。
自分がいると、この世界はまったくどうしようもないことが山積していると感じるのですが、意識が彼方へ行ってしまうと、すべてが完璧だと分かります。
それまで外側の世界だと思っていたものが、実は全体性としての自己意識だったということの気づきがやってくるのです。
これはナニモノにも代えがたい、ある意味での完璧な救いのようなものだとも感じます。解決すべき問題も、改善すべき自分もなくなるのですから。
「自己防衛システム」が不安を安心に変えようと躍起になるのに対して、この無限の自己意識への注意は、果てしない平安への気づきなのですね。
というわけで、明日もサウナに行こうっと!!