セッションを受けると、その反応はクライアントさんによって様々になるのですが、これだ!と感じられると、短期間に何度もセッションに通いたくなるものです。
そして、少しでも早く癒しを進めて、これまでの不自由さや苦しみから解放されたいと願うのは当然のことですね。
けれども、癒しが進む速度というのは誰であれ、概ね決まっているのです。思ったようには進まないのです。
仮に自覚としてはどんどんよくなっていると思えたとしても、それほどの変化に深い部分はついていけないのが現実です。
そのことを理解して、焦らずじっくりと腰を据えて、癒していくことが大切なのです。それは、必ずしもセラピーに通うということではありません。
普段の生活こそが、癒しの最大の実践の場であるということを忘れないことです。そして、最終的に何よりも大切なことは、自分の本質に気づくことです。
癒しが進んでいくというのは、人生という物語の中でのことなのです。真の癒しは、物語の中にいる自分に気づいていることです。
つまり、物語の外に自分の本質があるということ。その気づきこそが、物語の中で自分を何とかしなければと躍起になっている自分への最大のプレゼントになるのです。
それは間接的に真の癒しをもたらしてくれます。自分を改善しなければという凝り固まった信念から開放してくれるのですから。