この数日間の政局のあり様といったら、突然の解散そして総選挙へと続くドタバタ劇でも見ているような感じがします。
大方の予想をいい意味で裏切ってくれたおかげで、衆議院選挙が今年中に行われることになったわけです。
今年は、いくつかの主要な国のトップが入れ替わるかつてない特別な年なのですが、日本も滑り込みセーフとなるようです。
そして、はからずも解散となったおかげで、第三極と言われている政党がめまぐるしく動きだしましたね。
80歳になる石原元都知事が、かつて自分が命名した「たちあがれ日本」の平沼議員らと一緒になって、新たな「太陽の党」なるものを結党しました。
ところが、「減税日本」の河村たかし氏との合流を決めたことが、勇み足となって日本維新の会代表の橋下さんから疑問をもたれてしまいます。
すると、石原さんは次の日には、減税日本との合流を勝手に白紙撤回してしまったばかりか、結党したばかりの太陽の党までも維新の会へ吸収させてしまいました。
良心的に見れば、すごい気迫を感じるわけですが、うがった見方をすれば自分勝手だし、自分が総理大臣になりたいという気持ちが見え隠れしてしまいます。
石原さんがかつて自民党を辞めるときに、「いや~総理大臣にはなれんな~、難しいな~」と感慨深げに言っていたのを昨日のことのように思い出します。
ここで、若干影に隠れてしまったようになっていますが、元たちあがれ日本の平沼議員らのことを忘れてはなりません。
黙って、石原さんの言うとおりに維新の会へと吸収されることを承諾したわけですが、そうしたことは私心があっては決してできないことだと思うのです。
私心を脱して、日本国民のため、祖国日本のために全力を尽くすという強い気概を感じることができます。政治家の中にも、そうした気骨のある人たちがいるのですね。
来月予定されている歴史的にも重要な選挙では、未来の日本のために是非価値ある一票を投じたいと思っています。