私たちは、時間というものが客観的に存在するかのように錯覚していますが、実際には時間は思考の中で作り上げられたものでしかありません。
思考の中では、あたかも時間が過去から現在を通り抜けて未来へと切れ目なく、流れていくもののように捉えられています。
そのために、過去の記憶をデータベース化して、そこから未来を予想するということを絶えず思考によって続けているのです。
けれども、本当は時間の流れというものはありません。瞑想すれば、そのことはすぐに明らかになります。
連続する時間がないとすると、一体どういうことになるかと言えば、それはすべてが不連続であるということになるのです。
あらゆることが起きているこの現象界において、何一つとして連続的に起きている事象などないということです。
思考による解説を通せば、逆にあらゆるものが連続的に起きつつあるというように見られることになるというだけです。
私たちは、つい便利であるという理由から、過去から未来を類推してしまうのですが、本質的にはすべてが不連続なのです。
そのことを意識すれば、急にこの世界が新鮮さで溢れてくるように感じませんか?一秒後に何が起こるか予想しても、その通りになどならないのです。
常に、今この瞬間に出現している事象だけで成り立っているのが、この世界なのです。明日、この日本で何が起きても不思議ではないということです。
そう考えると、楽しみですね。どんなことも、あきらめる必要などないということです。この世界は不連続だと分かれば、明日途方もないことがあなたの身の上にやってくるかもしれません。