ユニークな自己

昨日のブログの続きと思っていただいてもいいのですが、今日はこの世界には同じものが二つとないということについて見ていきます。

自分に似ている人が世の中には三人いるなどという言い伝えがありますが、それが本当だとしても所詮似ているに過ぎません。

一卵性双生児の人たちは確かに同じ遺伝子を受け継いでいるわけですが、生まれる順番が違うことから始まって、人生で経験することが違うために徐々に見分けがついてきます。

日本中のパチンコの玉を全部集めてそれぞれを比較しても、同じ玉というのはありません。どんなに製造技術が発達しても、まったく同じものを作ることはできないのです。

これがこの世界の特徴なのです。一つとして同じものは存在しないということです。これが、自分は他と比較して同じではない特別な存在なのだということを主張している世界なのです。

そもそも物質というものは、そういう性質を持っているということです。仮にまったく同じAとBがあったと仮定したところで、その二つがまったく同じ位置にあることはありえません。

つまり、物質というのは自分以外のものを排除するという特性を持っているということに気づけます。だから、この世界には愛がないと言えるのです。

なぜなら、愛はすべては一つであるという想念だからです。違うもの同士というのは、必ずそこに比較する要素があるわけですから、対立が発生してしまいます。

それが争いに発展し、そこにサバイバルがやってきます。従って、この世界が目に見える物質で成り立っていると感じる限りは、争いがなくなることはありません。

自分の心の奥を少し感じて見ると分かるのですが、そこには自分と周りを区別する境界がありません。境目がないということは物質世界ではありえないことです。

ここにこそ、幸せになる鍵があると思います。愛に気づくには、最も身近な自分の心をゆっくりと感じて見ることです。きっとそこには何の区別もない、すべてと繋がっているユニークな自己を発見できると思います。