私たちは誰もが地球上で暮らしているということを知識として知ってはいるものの、普段そのことを片時も忘れずに過ごしているわけではありません。
毎日の生活の中で、地球について話題にしているときに限り、自分たちにとってなくてはならない大切なものという思いで地球を見ることはあります。
でもそれ以外のときには、地球と共に今生きているなどという自覚はどこかへ行ってしまっていますね。それは、地球が自分に比べてあまりにも巨大だからです。
あまりにも大きすぎて、静か過ぎて、私たちにとってはただ平らな地面があるという感触になってしまっていて、一緒に猛スピードで回転しているなどとは感じていません。
これと同じことが自分の心にも言えるのです。これから読むことを、なるべく思考を使わないようにしてただ感じてみて欲しいのですが…。
私たち人間は、自分の身体を独立した一固体として持っているという感触をもっています。そして、自分の意識についても自覚があります。
その意識というのは、何となく身体の中にあってそこから外の世界を覗いているとイメージしていると思います。それが自分だという感覚を持っているはずです。
しかし、この意識が身体の中にいるという自覚とは本当でしょうか?もしも、中にいるとしたら、外との境界を感じる必要があります。
私には自分の意識になんらかの境界があるとは思えません。目をつぶってその感じをつかんで欲しいのです。これはいつも感じている当たり前の感覚です。
そうすると、自分の意識は身体の中になど閉じ込められていないし、大きさは無限で色も形もないということに気づけるはずです。
つまり、地球と同じようにあまりにも大きいのでその存在に気づいていなかったということです。しかし、今感じればすぐにそれは分かったはずです。
それこそが、きっと本当の自己の気づきなのではないかと思います。地球と同様に、あまりにも当たり前過ぎて気づかないでいただけの真の自己を感じてみてください。
そこから、きっと何かが起きてくるはずです。