今日ミクシーのニュースを見ていたら、ノリピーさんが初の自叙伝を出したという記事がありました。その題名がなんと、『贖罪』。ちょっとびっくりしました。
コースを読んでいると、この「贖罪」という言葉は何度も出てくるとても大切な概念なんです。と言っても、原文では、 「atonement」という語で、田中百合子さんの訳では、「贖罪」となっていて、最近出版された大内博さんの邦訳本では、「あがない」になっています。
贖罪は文字通り、罪を贖(あがな)うという意味ですが、それは罪を償(つぐな)うということであり、あるものを代償にして手に入れるという意味もあります。
昔だったらそれは生贄を意味するかもしれませんね。恐ろしい神の恐怖をやわらげるために、誰かを生贄にすることで、他のみんなが救われるということですから。
イエスキリストが代表してはりつけにされたことで、民衆の罪が贖われたという話しはキリスト教の信者でなくても誰もが知っている有名な話しですね。
ですから、贖罪というと大抵はキリスト教の言葉というニュアンスがあるかもしれません。しかしながら、コースの中ではもっと深い意味が込められているのです。
英単語である、atonement を調べてみると、atone + ment であることが分かり、atone は一つにするという動詞で、ment はそれを名詞にするものなので、「一つにすること」という意味になります。
この一つにするという atone は、at + one つまり一つにおいてというような意味だと思います。つまり、贖罪という意味はすべては一つであるとの想念である愛に戻ることを意味しています。
コースで使っている贖罪と言う言葉の本当の意味を間違わないように気をつけることが大切です。罪はないとしてすべてを許し、そこにすべては一つだという真実に戻る道があるということです。