一週間くらい前から左の肩甲骨の奥の辺りに痛みがあって、それが上の方に向かって伸びていて、首筋のあたりに達しているのが分かります。
今では、背中の痛みよりも首筋のあたりが左右ともに痛くて重い感じがとれずに、結構いやな思いをしています。
それはある朝目覚めたと同時に、突然やってきました。昔でしたら、睡眠中に寝違えたのかもしれないと思ったかもしれません。
しかし、そうした肉体的な痛みはすべて自分が作り出しているということが分かっているので、そうした物質的な理由を考えることはなくなりました。
10年くらい前のことですが、あるヒーラーさんのところでヒーリングを受けていたことがあるのですが、その人は私の身体のあちこちに大きな杭のようなものが刺さっていると言っては、抜いてくれました。
勿論、その杭は物質ではなくて、ある種のネガティブなエネルギーのようなものだとのことでした。あるときは、右肩から斜め左下へ身体を貫通するように刺さっていると言われたり、脊髄に沿って太い杭が刺さっていると言われたり。
そのたびに力みながら抜いてくれるのですが、自分ではあまり抜いてもらって楽になったという感覚はありませんでした。
ただはっきり分かったことは、確かに抜いてもらえたと思ってもまたしばらくすると、また別の杭が身体に刺さって痛みを起こすということでした。
つまり、抜いてもらっても抜いてもらってもまた新たに杭が出てくるということです。だったら、抜いてもらう意味がないなと思ったのです。
自分なりに考えたことは、外から見ると確かに痛そうで抜いてあげようと思うのでしょうけれど、実は自分ではまだそれが必要だったということです。
痛みはないに越したことはないのですが、それは自分の心の中にある何らかの思いのようなものを表しているのだろうということです。
だからこそ、辛そうだからと自分以外の誰かの力でそれを抜いても、またみずからそれを作っては突き刺すことになったのだろうと思うのです。
自分がヒーラーの立場になったときに、この経験がとても役に立ちました。何度も多くのクライアントさんの身体をエネルギーとして見ていると、確かにそうした何か突き刺さっているようなものを感じることがあるのです。
人情としては、抜き取ってあげたいという気持ちになるのですが、それがそこにあるということはまだ本人にとっては必要悪なのだろうと分かるので、それはそのままにしておくのです。
きっと本人がもう手放してもいいという心の状態になったら、知らず知らずのうちにそれは身体から抜き取られることになるのだろうと信じています。