人生で一番最初にレコードを買ったのは、確か小学生の4年くらいの時で、昔懐かしいビートルズのドーナツ盤でした。何度も繰り返し聞いて、でたらめな英語で一緒に歌っていたのを覚えています。
そのあたりから音楽が自分の人生の一部になって、ずっと一緒に過ごしてきたのですが、いつの頃からかあまり熱心に聞かなくなっていました。
持っていたギターやシンセサイザーなども息子に譲ってしまったりで、楽器からも遠ざかることになってしまいました。
最近ではもうほとんどCDを買うこともなくなっていて、テレビもほんの少ししか見ないという生活になってしまったので、音のない生活に慣れてしまっていました。
ところが、ヒーリングセミナーを開催するのに音楽があった方がいいということで、久しぶりに様々なミュージシャンの楽曲を聴くことになったのです。
それで分かったのですが、聴いているだけで心が癒されていくのです。それは実は自分としては、とても意外な心の反応でした。
もうそうした知覚によって得られる癒しにはそれほど期待しないという気持ちがあったのですが、久しぶりに聴くと理屈なしに心が揺さぶられる感覚になりました。
ああ、やっぱり音楽はいいなあということを今頃また思い知らされたのですね。今後誰かお気に入りのミュージシャンにはまっていくということはないにせよ、音楽は大切な心の仲間だなと再認識することができました。
音のない本当に静かな世界というのもとてもすばらしいのですが、それも一つの音楽のジャンルだと思えばいいのかもしれませんね。
そして地球上には数え切れないくらいに沢山の音楽家たちがいてくれて、素敵な音楽をいっぱい生み出してくれることに感謝せずにはいられません。