早くしないと学校に遅れてしまうとか、急がないと会社を遅刻してしまうと思って焦ってしまった経験は誰もがもっています。
日々、クライアントさんと向き合っていると早く癒しを進めて楽になりたいと強く思ってらっしゃる気持ちを感じるものです。
それは確かに当然のことなのですが、実はこの急ぐ心というのは意識が未来に飛んでいってしまっていると言えるのです。
早くもっとこんな自分になりたい、できるだけ早くこうしたい、こうありたいなど、常に急ぐ心には今の自分を否定する気持ちが隠れているのです。
今を肯定しつつ、よりよくなりたいということであれば決して急ぐ心は発生しないのです。ここで盲点となるのは、急ぐ心は今をないがしろにしがちになってしまうということです。
今というこのときを大切に生きるよりも、未来のことを思って生きてしまうのですから、エネルギーを浪費していることになってしまいます。
全エネルギーを今に集中することができたら、私たちはもっともっと充実した気持ちを感じることができるはずなのです。
自分が何かにせかされているように感じるとしたら、それには必ず自己否定や罪悪感の気持ちがそのバックに隠れていると思って間違いありません。
私たちは、どこへも急いで行く必要などないのです。明日は急がなくても淡々と巡ってくるのですから、今日に意識をしっかり向けることです。
今日がいい日であることこそが、明日もいい日であることを保証するのです。それは、真の心の平安は永続的なものであるからです。
明日のために今日を犠牲にすることのないように、自分の気持ちと常に向き合って急ぐ心をしっかりとたしなめることができるといいですね。