自信がないとは

よく自分に自信がないという人がいます。いつからですかと質問すると、物心ついたあたりから今までずっとかもしれませんと答えられることが多いです。

この自信がないとは一体どういうことなのかについて、考えてみたいと思います。自分の何に自信がないのかということをよく見つめてみると自信がないということの本質が分かってきます。

自信がないのは、自分の能力や経験やルックスなどの場合もあるかもしれませんが、本当に自信がないのは、自分の存在に対してなのです。

自分の存在に対する自信のなさというのは、分かりやすく表現すれば自分の存在価値が分からない、もしくは価値がないという思いと同じことなのです。

存在価値を感じることができないということこそが、自分に自信を持つことができないという本当の理由なのです。

だからこそ、どれだけ能力を身に着けても、沢山の勉強をして知識を人よりも得たとしても、ダイエットなどを一生懸命やって外見を磨いたとしても、どれも効果はないのです。

何をしても、どんなすばらしい結果を出しても、学業や仕事で成果をあげても、周りの人から褒められたとしても、最終的には自分には価値がないというところに戻ってしまうのです。

頑張れば頑張るほど虚しくなるのは、最後には結局元通りの駄目な自分に戻ってしまうからなのです。こんな人生をいくら繰り返しても決して幸せにはなれません。

一つの大きな解決方法としては、自分以外の誰かのために一生懸命尽くすということがあります。これができると、愛を与える経験ができるために、自分への愛があったということに気付くことになるのです。

それは自分は駄目な存在で価値がないという間違った思いを訂正してくれるはずです。そして自信など必要ないのだという境地になるはずです。それこそが幸せな状態であると言えるのではないかと思います。