実践こそすべて

奇跡のコースを学習するという場合、大切なことは日々の生活の中でどれだけ活かせるかということに尽きると思います。

コース自体は、原理を教えてくれるテキスト、訓練するためのワークブック、それと教師用マニュアルの三つの部分からできているのですが、メインとなるのは実践を促すワークブックなのです。

毎月行っている勉強会では、その中のテキストを順を追って読んでいくに過ぎません。テキストを読んでそれで分かった気になってしまったら、私は読まない方がいいかもしれないとさえ思います。

なぜなら、理屈ばかりが先行してしまい、愛の目で周りを見ようとしたときに逆に裁きの目で見てしまうようになる可能性が高いと思うからです。

自分はこれだけのことを理解した、他の人が気付いていないこんなすばらしいことを知識として身に着けたのだからという驕(おご)りが、真理を見る態度の邪魔をするかもしれないのです。

だからこそ、コースに興味があるのでしたら絶対にワークブックを先生だと思って毎日実践することです。ただし、ワークブックだけでも実はこれが何のためなのかということが分からないとやる気が長続きしないかもしれません。

テキストをしっかり読んで、自分の目的や役目がはっきり分かった状態で、ワークブックを使って実践することこそが最大の成果を生み出すはずなのです。

ただ、ワークブックは毎日真面目にやっていくと、ちょうど丸一年で終わってしまうのですが、たぶんそこからが本当の実践になると思います。

日々周りの人達との関係性の中でどれだけ実践していくことができるか、ここが最も大切なところなのです。なのでワークブックが終わったとしても、忘れてしまったら再度紐解いて思い出せばいいのです。

つまり、コースのテキストもワークブックも繰り返し利用するようにできているのです。そして実践は勿論毎日の繰り返しの中でほんの少しずつ身についていくものです。

愛を選択するための様々な実践法を日々繰り返し生活することこそが本当の救いへの道なのだと思います。