私たちは自分自身のことや、自分の境遇などについて誰でも何かしらの不満を持っているものです。何もかもが全く思い通りの人生だという人は少ないはずですね。
もう少し給料が高ければいいのに、もうちょっと休暇が欲しいなとか、もう少し痩せたいけど、おいしいものをもっと沢山食べたいなど。
細かいことまで挙げて言ったらきりがないほど、願っていることだらけなわけです。そしてその願いが一つひとつ叶っていくことで幸せを手に入れられると信じています。
でもそこにはいつまでたっても、何を手に入れられたとしても本当の幸せがやってくることはないのではないかと我々は薄々気付いているのです。
しかしそれこそが人生なのだと思っている人も多いのかもしれません。5年後にはここまで実現して、それが出来たらその次はここまで達成するというように次々と目標を設定しつづけて、それを目指して走り続けるのが人生だというわけです。
勿論それが決して悪いということではないのですが、それは金メダルを取ってもまた次の金メダルを求めて鍛え続けるオリンピックの選手のようです。
本当の幸せはその生き方のどこにもありません。そうやって走り続けている人は誰も幸せではないと言っているのではありません。
自分がどのような状態であっても、他人と比較することなく、そのままありのままを受け入れるという意識が重要なのです。
この世界で何かを達成することにこだわる生き方では、現状を受け入れることはできないはずです。自分の心の中をしっかりと見つめてみると、何かどっしりとした部分に気付くかもしれません。
その部分に焦点を合わせてみると、不足しているという感覚がないかもしれません。それは物質的な観点で周りを見てないのは明らかです。
この不足してないという感覚こそが満たされている心なのです。それは完全であり完璧であるという思いであるとも言えるのです。
こうした思いを、心の中に発見することこそが真の幸せを手に入れる唯一の方法なのです。誰の心にもそれは必ずあります。
外の世界で重要なものを手に入れることに集中するよりも、心の中の宝探しを真剣にやってみるつもりになってみてはどうでしょうか。