真実はシンプル

かつて沢山の物理学者たちがこの宇宙の法則を見つけてきました。それは大抵単純な数式で表すことができます。

たとえば、E=mc2 という式がありますが、これはアインシュタインが彼の特殊相対性理論の帰結として導いたものです。

内容の難しさからしたら、その結論としての式の何とシンプルなことでしょう。この結論を導き出すまでに、彼は自分では数式が解けないので、数学者に手伝ってもらっていたということを聞いたことがあります。

その結果、そんなにシンプルな式が最後の最後に与えられたのですから、その喜びは筆舌に尽くせないでしょうね。

この式は、この物質宇宙のあるレベルでの真実を表しているということが言えますが、残念なことにこれとてすべてを網羅しているのではないということが後になって証明されました。

心の世界でのことも全く同じようにして、シンプルであればあるほど真実に近いということが言えるのではないでしょうか?

人はエゴで物事を捉えたり考えたりするので非常に複雑になってしまうのですが、それは決して真実を反映しているとは言えません。

奇跡のコースの中で記述されている登場人物は、神と聖霊と神の子である我々の三つだけです。そこには、妖精や天使、守護霊やご先祖様など出てきません。

しかもそれはエゴである我々が読んで分かるようにそのように書いてあるだけであって、真実は愛である神しかありえないのです。

真実とはそこまでシンプルなのですね。では、神とは似ても似つかないエゴの自分は一体何なのでしょうか?真実はシンプルであるなら、複雑怪奇な我々は真実ではあり得ないということになります。

つまり実在しないということです。実在しないのなら、何でこんなブログを書いてるのか?それは書いているという妄想、この人生を生きているという妄想に過ぎないのです。

この複雑な世界に生きている複雑な我々の本当の姿は愛そのものであって、それはすべてが一つであるという最もシンプルな想念であるだけなのだということです。