豊かさと欠乏感

自分の人生の豊かさとは自分の心の豊かさ、言葉を変えて言えばどのくらい困窮していないかということで表現できると思います。

つまり本当の豊かさとは、心の中の欠乏感がどのくらいあるのかということと反比例するのだろうということです。

自分は足りてない、欠乏しているという感覚が大きければそれだけ豊かではないということになるのです。それ以外に実は豊かさのレベルを実際に図る術はありません。

豊かさは自分以外の誰かと比較することはできません。内的な満足度の問題だからです。私たちはどうしても物質的なことに惑わされてしまいがちです。

しかし、それは表面的なものに過ぎず、あくまでも比較するための材料でしかありません。客観的に見ることができるものというのは必ずそうした性質のものなのです。

比較できるものは、大抵数値で表すことができます。心の満足度はとても数で表現できるようなものではありませんね。

とても月並みなことで言えば、コップに水が後半分しか残っていないという見方をするのか、まだコップに水が半分も残っていると見るかということです。

その違いこそが、その人の心の豊かさによるものだと言うことができます。毎日の生活のために、お金の余裕がなくてギリギリで生きていると思う場合には、豊かな気持ちではありません。

しかし、自分が生きていく上では飢え死にするようなことは決してなく、そのことに感謝をしつつ心はいつも穏やかだというのであれば、心は豊かであると言えるのです。

この両者の場合に、物質的には全く同じであるということがあり得ます。結局、豊かさとは選択することができるものだということです。

であれば、あなたはどちらを選択したいと思うでしょうか?勿論どちらでも自由に選ぶことができるのです。

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