昨日のブログでは、心が満ち足りればそれだけ未来の計画に興味がなくなっていくというお話しをしました。愛は今だけが実在と分かっているからですね。
そのことと深く関連するのですが、計画的に生きるということをもっと進めてエゴ的な要素を増していくと、戦略的に生きるということになるかもしれません。
それは、これから生きていく未来の自分の人生で損をしないように、失敗をしないように、最も効率的に成功するようにと頭を巡らして計画することですね。
そして他人よりもなるべく自分が有利な状態になれるように常に考えながら生活していくということでもあります。
戦略的であろうとすると、どうしても取引的な考え方が強くなるようにも思います。何につけ、自分一人の力に頼るよりも他人の力も利用する方がはるかに効率がいいからです。
そこには愛の要素が足りないため、人を協力させるためには必ず取引という発想が出てくるということですね。
社会のメカニズムはこのようにして成り立っているのです。ですから、そこで成功しようとする人はどうしても戦略家としての手腕が必要になります。
取引をするにしても、なるべくなら自分が有利になるような取引を画策するはずです。あまりにもエゴ的要素が強くなりすぎてしまうと、いくら有能であってもやはり敬遠されてしまいます。
本人はそれでも自分は成功者だと誇らしい気持ちでいることができるのでしょうけれど、心の奥はとても寂しい状態になってしまうはずです。
今に意識を向けていられれば、戦略的になる必要は全くないことが分かります。愛は取引を知りません。ただ愛で人と繋がっているだけだからです。
身体と心の力を抜いて、今この瞬間に意識を向ける訓練をすることです。そうすれば、未来に気を揉むことも少なくなり、自然と周りに愛を与えることになっていくはずです。