日常の生活の中で、ふと頭に思い浮かぶ事柄を大別すると、「いやなこと」、「何でもないこと」、「いいこと」の三種類に分類されると思います。
「何でもないこと」と「いいこと」については、特に問題はないのですが、「いやなこと」が浮かんできた時には、それを心の中でどう処理するかによって大きく人生が変わってきます。
例えば、今日も職場で苦手なあの人と打ち合わせしなければならないとか、電車の中で気持ち悪くなったら困るなとか、昨日あんなひどいことを言われたのは悔しいなど、「いやなこと」はいくらでもころがっています。
そして、時と場所を選ばずに自分の心にやってくるものです。過去のことであれば、思い出してしまうし、未来のことであれば予期してしまうということです。
みなさんはそんな時どのように対処するでしょうか?もしも、その「いやなこと」の中にどっぷりと入って行って、長い時間そのことをあれこれ考えてしまうとすると、それは完全にエゴの作戦にのせられてしまっていることになります。
「いやなこと」が心にやってくるのは、実は自分自身がその「いやなこと」を選択しているからなのです。でなければ、それは決して自分の心にやってくることはありません。まずそのことをしっかりと自覚することです。
そういわれても、自分としてはそんな「いやなこと」を思い出してわざわざ苦しい気持ちになりたいわけでもないし、未来のことを不安に思ってイライラしたいわけでもないと思っているはずです。
しかし、予め無自覚のうちにエゴ、及びその「いやなこと」を選択してしまったからこそ、そこに目が向くことになってしまうということを認めることです。
はっきりとそのことを認識することで、「いやなこと」を本当の意味で手放していくことも可能になっていきます。
つづく