このブログでは再三エゴについて繰り返し書いています。本当は愛について書いた方が気持ちが明るくなるのでしょうけれど、私たちはまだまだエゴを全く選択しないで生きることはできません。
身体をもって生活している以上、多かれ少なかれエゴとして生きているのですから、どうしてもエゴに対する目をいつも光らせておく必要があります。
そうやって注意深くエゴを監視する習慣をつけておくことで、まんまとエゴの騙しにやられてしまうことから逃れることができます。
エゴというのは、自分は個人であって周りの人とは違う個体であると信じている自分の心の部分のことです。信じているというより、正確に表現するとそう思いたいと言い換えてもいいです。
それはつまり、すべては分離しているという想念がベースとなっているわけです。自分と相手は常に別々の個体として存在しているとするのです。
それと対極にあるのがすべては一つという想念、つまりそれが愛です。私たちの心の中には確かに愛の部分があるのですが、長い間エゴの部分ばかりを選択し続けてきてしまったために、その愛の部分を忘れてしまっています。
それはとても残念なことです。私たちの真実の心の部分こそ、この愛の想念なのですが、私たちはエゴの作った愛をホンモノの愛だと思い込まされてしまっています。
実はエゴはずう~っと頑張って何とか分離状態のままにいつづけようとたゆまぬ努力をしています。なぜなら、分離してるという想念そのものがエゴであるために、すべてが一つになってしまったらエゴは消滅してしまうからです。
私たちの本来の姿は愛、つまり自分も相手も誰もかれもすべては大いなる全体と一つであるのです。エゴが1分1秒でも、分離を継続させようとすることをやめてしまったら一瞬にしてすべてが一つに戻るのです。
その瞬間エゴはなかったことになってしまいます。エゴの目的はたった一つ、絶対に分離を終わらせないということなのです。