自分の中でなかなか価値などないと認められないもの、つまり今だに価値があると勘違いしてしまっているものの3大要素があるのですが、それは、お金、時間、労力です。
クライアントさんとのセッションのときに、お金と時間と労力をかけてわざわざ来ていただいたのですから、しっかり成果を持って帰っていただきたいなどと思うわけです。
理性のレベルでは、本当の幸せだけが真に価値のあるものだということを重々分かっているのですが、まだまだそれ以外のものにも執着が残っているようです。
このお金と時間と労力に価値があるとすると、必ず効率を求めるようになってしまいます。できるだけ、短い時間と少ない労力で多くのお金を得ることを目的としてしまうからでしょうね。
考えてみれば、いわゆる勤労にしても、会社組織にしても、この社会の求める方向にしても、すべてが上記したようなことをベースとして動いているということが分かります。
できるだけ多くのお金、できるだけ短時間で、できるだけ労力を減らして快適に、ということにみんなが精力を傾けて生きているように感じてしまいます。
残念ながら、ここには幸せに直結する愛を与えるということが盛り込まれていないケースが多いように思います。
この三つの要素のうちの、たとえ一つでもその価値を手放すことができたら、その人の人生はとても愛に満ちたものへと変貌するはずです。
例えば、働いた報酬としての対価に無頓着になるとか、時間的な効率を度外視して何かに没頭するとか、自分の心身の快適さを求めずに労力を厭わずに行動するなどです。
そしてもっと積極的に言えば、お金も時間も労力も愛を持ってプレゼントするという気持ちになれればいいのでしょう。そしてそういったことが、ごく普通にできるようになったとしたら、ひとりでに愛を与える生活になっていくはずです。
今、私はこの三つの要素をできるだけ手放せるようにと心の筋トレ中です。