学びと癒し

『学べば学ぶほど、自分が何も知らなかったことに気づく。気づけば気づくほどまた学びたくなる。』

これはあの相対性理論で有名なアインシュタインの名言の中の一つです。会社を辞めて、何度もヒーリングや催眠療法などを受けて、それなりに自分はもう癒されているという自覚を持って、現在のようなセラピストの仕事を始めたのですが、その後クライアントさんとのセッションを重ねるたびごとに、自分の闇の部分を知ることになりました。

つまり、全然癒されてはいなかったんだということを思い知ったということです。勿論普通の生活ができないというような重いレベルではありませんが。

それを学びという言葉で表現するとしたら、確かに私は学べは学ぶほど、自分の本当の心の状態について何も知らなかったのだということに気づいたことになりますね。

アインシュタインの残した言葉どおりだったわけです。しかも、気づけば気づくほと、更にまた学びだくなるというのも彼の言葉どおりの事実で、どんなクライアントさんとのどのようなセッションであっても、必ず自分にとっての学びになることも分かりました。

そして今では、自分の心が何で完全に癒されていないのかという理由まで相当にはっきりと分かるようになってきました。そして分かれば分かるほど、癒しを進める方法も分かってくるのです。

この仕事を始めたころと今とで一番の違いは、問題を問題として捉える姿勢が変わったということです。今は問題は誰の心の中にも必ずあって、その根底にある原因はすべて一つだということも分かりました。

心の癒しというのは、人間としてこの世界で生きている限り絶対に必要であるということの認識がはっきりできたのです。癒しなど必要ないと思っている人がいるのであれば、それは本当の自分にまだ気づいていないということを表しているのです。

ですので、癒しは特別なことではありません。すべての人が気づいて行くなかで、その必要性を痛感することになるはずです。