新型インフルエンザが世界中で猛威をふるっていますね。東京で三例目の感染者がこの近くの三鷹で確認されたらしいです。外出後、手洗いとうがいを励行するくらいはしっかりやりたいものですね。
人類の長い歴史の中で、ウィルスとはそれなりにうまく共存してきたはずなのに、どうも最近はワクチンの開発とウィルスの突然変異による進化とのいたちごっこのような状態になっているようです。
昔に比べて人の防衛反応が過剰になってしまった結果なのかなとも思います。というのも、ウィルスに限らず、ばい菌などについても、ものすごく潔癖症とも思えるくらいに平均的な意識が変化しているように感じています。
衣服や身体などの清潔さを過剰に意識して、殺菌や除菌する習慣が各家庭の中に浸透しているように思います。
神経質な親が、無菌状態で子供を育てようとしてしまうと、結局耐性のない子供になってしまい、ちょっとしたことで熱を出したり、すぐに風邪をひいてしまうような子供になりかねません。
私が子供の頃などは、ラーメンにハエが入ってしまってもそれほど大げさな反応はしなかったと思いますが、今ではカップラーメンにハエが入っていたらニュースになってしまうようなご時世ですね。
家にゴキブリがいるのはいやでしたが、今ほど神経質に退治するわけでもなかったような気がしています。
とにかく、汚いもの、不潔と感じるもの、そういうものに対して過剰な防衛をするようになってきているのは間違いないと思います。そして、防衛は攻撃的なエネルギーを表しますね。
その攻撃的なエネルギーが新型ウィルスの攻撃を受けることになる一つの要因になっているのではないかと密かに思っています。
攻撃すれば必ず攻撃されてしまうのです。「奇跡のコース」には、どんな場合であっても攻撃する正当な理由など一つもないと言っています。攻撃することで、安全を得るというのはエゴの発想ですね。
それが人類の絶えざる戦争の歴史を作ってきたのです。確かに、身に降りかかる火の粉は掃わねばならないのですが、できるだけ防衛しないように心がけることが結局ウィルスともうまくやっていくことに繋がるはずです。
そして、それはワクチンの開発に力を注ぐよりもきっと効果があることのように思います。みんなで攻撃することから自分の心を開放するように仕向けてあげることです。それも自分の選択によってできることなのです。