私たちは時々、いろいろなことを決心します。明日からダイエットしてスマートになるぞ!とか、毎日3時間は勉強して志望する学校に合格するぞ!とか、小さくてかわいい決心から、とても大きくて重い決心まで様々です。
何かを決意する、決心するその力というのは、我々の心に備わっている生まれつきの力なのです。私たちは、自分の心が持っているパワーというものを軽く見ている傾向があります。
しかし実は心の力というのはとても強力なのです。投影のことを思い出して見てください。そのパワーがどれだけのことをしでかすのか、本当の自分の心のパワーを恐れているとも言えるのです。
人は小さな子供の頃にも決心することがあるのですが、その頃に決意してしまったことというのは、その後の人生にとても大きく影響するものです。
例えば、泣き虫な自分がいやでたまらくて、ある時にもう自分は絶対に人に泣き顔を見せないぞ!と決心したような場合、その後の人生で大人になっても素直な感情表現ができなくなってしまうということが起きます。
大人の自分はもう涙を見せることはそんなに恥ずかしいことではないと頭では分かっていても、子供の頃の決意が邪魔をしてしまって感情が出せないままになってしまうのです。
子供の頃の決心がなぜそれほど重い決意となってしまうのかというと、その時点での本人がかなり追い込まれた精神状態であったからです。
その理屈で考えると、大人になった我々が決心することでも、どれだけ追い込まれた心の状態で決意するかどうかが、その決心の重さを左右するということが言えますね。
自分の人生にとって、好ましい決心と好ましくない決心とがあるということも容易に分かります。私は大病をしてしばらくした時に、もう自分のしたくないことはしないぞ!という決心をしました。
そのおかげで、サラリーマンを辞めることもできたし、自分が好きな今の仕事に変わることもできました。ですから、追い詰められるということは、とても重大な決心ができる大チャンスでもあるのですね。
今の自分は、『奇跡のコース』のレッスンを毎日続けていく!という決心をしています。それは、自分の人生にとってこの上なく好ましい決意ではないかと思っています。
みなさんも自分の心の力を見くびらないで下さい。あなたが本当に決心したことは、必ず実現することができます。何を決心するべきなのか、心を静かにしてじっと感じて見てください。必ず何かが見えてくるはずです。
『決心する力は自分自身にある』です。